2014年7月1日火曜日

入院中のライバル

 俺が倒産しかけの会社に入社した瞬間、親父は父親というより何か一つの言葉では言い表すことの出来ない存在となり、碌に口も聞かなくなった。俗に言う『エディプスコンプレックス』に近いものなんだろうな。そんな親父が入院している。そこに存在して当然だったものがなくなった刹那、初めてその存在意義が深く理解できた。勿論入院しないに越したことはないが、今回のお陰で色々素直に話ができそうだ。何事もなく退院したら、男同士語り合うのも悪くないよね。

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